2016年8月13日土曜日

大菌輪「論文3行まとめ」

 大菌輪を眺めていて、何気にFeedlyというのが目に留まった。
どのくらい前であったろうか、「論文3行まとめ」を見ていて、なるほど~と眺め
以来それをちょこちょこと拝見している。で、そのFeedlyというのは、(たぶん)登録すると新情報が毎回メールで送られてくるのかな?
 そういえば、このブログガジェットにもFeedというのがあって、もしかしたら自分のブログから
その新情報更新が都度見られたら便利かもしれないと、そのFeedというガジェットを試してみた。
 人様の情報更新を自分のブログに掲載して良いのかな?・・・と戸惑いつつも、「あ、出来た」。
断りもなしに、まずいかなぁ・・・。

2016年8月4日木曜日

まさかね・・・

 まさかね・・・と試しに
一昨日(8月2日)採集したベニヒダタケ(乾燥させた)の柄を検鏡してみた。
まさかが・・・アタリだった。
 柄シスチジア
下は追加画像

 柄シスチジアがあり、ベニヒダタケとは別種ということになるらしい。
近々、和名が公開される種と、どうも同種のようだ。

2016年8月2日火曜日

ベニヒダタケ

 数日前、結構な量の雨が降った。そろそろ色々なイグチ類が出てき始めているのではとS川市に行ってみた。残念ながらまだだった。タマゴタケがあちらこちらで出始めていて、鮮やかさに誘われて写真を撮ろうとすると「メモリーカードが入っていません」。「やっちゃった、ドジ」、バッテリーを交換してOKと思い、メモリーカードはそういえばカードリーダーに差し込んだままだった。やっぱりサブ機は必要だよね・・・と思いながら、いつも回るコースの半分も歩かず、帰ってきた。

 防風林も気になったので立ち寄ると、黄色いウラベニガサ属のきのこが出ていた。キイロウラベニガサの出ている倒木から10数メートル離れた場所の別な腐朽倒木で、これまで見たものより随分と大きい。キイロウラベニガサってこんなに大きくなるのかな?と柄を見てみると、何となく少し違うみたい。
 持ち帰り写真を撮り、傘表皮を少しだけ剥ぎ取り顕微鏡で見てみると、柵状被ではなく、菌糸が並行からやや絡み合い組織になっている。ああ、これが本物のベニヒダタケ?・・・しかし大きさは違えどキイロウラベニガサとよく似ている。でも、こちらの方が鮮やかな黄色かな・・・。


2016年7月9日土曜日

キイロウラベニガサ

先日、防風林で採取したのはキイロウラベニガサなんだろうな・・・と思いつつ
検鏡してみた。
まだ計測はしていないもののなんだかちょっと首を傾げている。


 キイロウラベニガサによく似たきのこに、 Pluteus admirabilisがあり、
更に Pluteus chrysophlebiusなんていうのがある。
http://www.mushroomexpert.com/pluteus_chrysophlebius.html
 
「北海道産ハラタケ類の分類学的研究」にキイロベニヒダタケが載っていて、そこにP. chrysophlebiusの傘表皮は無色とあるが、比較はそのP. chrysophlebiusとキアシベニヒダタケのみでPluteus admirabilisには触れられていない。

キイロベニヒダタケは黄褐色~淡褐色の色素を含むと書かれている。しかし乾いてくると黄色の色素は退色したり、組織をばらすために、カバーカラスの上を擦るとすぐに退色してしまう。

さて、縁シスチジアや側シスチジアは同じ形が揃っているわけでなく、
果たして、キイロウラベニガサの範疇に入るのかな?
縁シスチジアや傘シスチジアにはしばしば イボのような突起や稀に指状の突起も見られるので
P. admirabiliではないのかな・・・という気もするのだけど・・・。

先日、旭川のFさんから預かった標本は(子実体の外見は上の写真とよく似ている)
これまた、側シスチジアの形状が違っている(傘シスチジアは有色)。

旭川のFさんから預かった標本の側シスチジア

と、この数日このキノコにちょっと惑わされている。

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チョイメモ
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4329323/ 
 http://www.fs.fed.us/nrs/pubs/jrnl/2014/nrs_2014_menolli_001.pdf
http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2010/00000112/00000001/art00017?crawler=true
https://www2.clarku.edu/faculty/dhibbett/Reprints%20PDFs/PDFs_2014/justo-et-al-2014-pluteus.pdf


2016年6月27日月曜日

Hebeloma

時折見かけているHebeloma
Hebelomaは、見かけてすぐHebelomaだと分かるけれど、では何という種?というと分からない。
かつては国内の図鑑の絵合わせで、「多分これだろう」とか「おそらくあれだろう」で
それが今もそのまま引き続いている。

先日もHebelomaに出会い、「多分」とか「おそらく」から一歩先へ進めたら良いなぁと
採取してきた。
ピンぼけだけれど何とか分かると思う

胞子は大きいのやら小さいのやら結構ばらつきがある
 
縁シスチジアは汚い画像だけれど・・・
(ホントは線画で表示出来れば良かったんだけどね・・・)


スイスの菌類図鑑を見てみると、目をパチパチ・・・
縁シスチジアはどれもこれも似たり寄ったりではないか
傘表皮だって似たり寄ったりではないか
柄シスチジアだって似たり寄ったりではないか
では胞子サイズが重要なのか?

う~ん、これ可愛くない!と思わず思ってしまった。
Hebelomaはやらんと思ってしまった。

 日本産きのこ目録でワカフサタケを検索すると仮称種がやたらと多い。
仮称種が多いのは、たぶん図鑑記載と一致していないからだろうけど何か腑に落ちない。
腑に落ちないけど、私の手に負える種ではないと実感した。

2016年6月24日金曜日

狂い咲き?

 何日か前に、ヤマドリタケがもう出ているなんて情報が入っていた。まだ6月なのにと思いつつ、もしかしたらS川市もモドキが出ているかもと気になっていた。S川市では毎年7月の下旬頃から色んなキノコが出始めるけど、今時期はいつだってサッパリなんだよね。
 でもまぁ、運が良ければツエタケにも出会えるかもしれないし、確認してくるつもりで 行ってみた。やはり「サッパリ出ていなかった」だった。流れかけたヤマイグチ3個とくたびれたベニタケ属のきのこがいくつか。そうそう、こんなのがあった。
 オツネンタケモドキのように管孔は微細、でも黒すぎる。
 こんなに黒いオツネンタケモドキもあるんだろうか?

お隣の市の某公園に行くと今年初めての草刈りだったのか下草がぼうぼうに伸びていた。、草刈り作業の邪魔にならないように歩くと、ここでもきのこは出ているとは言い難かった。下草がぼうぼうに伸びているそんな草むらに「あっ!」と見つけたきのこがあった。
傘径は7~8㎝あり、最初Agaricus augustusかと思ってしまった。
でも、そんな期待はすぐに裏切られた。
スギタケ?
スギタケってこんなに鱗片がモサモサだったっけ?
すぐそばに、こんなのも出ていた。
これ、ハタケシメジだよね・・・
こんな時期から出るきのこだった?
スギタケもハタケシメジも、もしかしたら狂い咲きしている?
 もう一つ寄った場所では殆ど何もない状態だった。今時期はきのこの少ない時期なんだよね、と自分に言い聞かせながら 帰路についた。T町に入り間もなくSさんから電話が入った。「S公園に来てください,ヤマドリタケがボコボコ出ています」と、ちょうどS公園の近くを走っていたので、2~3分でS公園に着いた。Sさんの言うように幼菌がいくつもあり大きく開いたものもあった。何だか灯台下暗しの感がした。

ここではこんなのもあった。
ユキワリ
それと今時期に?
色もあせ流れかけているけれど
普通、秋から晩秋に出ているきのこだよねぇ・・・
ユキワリとベニテングタケが同時に出ているなんて、やはり、ちょっと狂い咲きしてるんじゃないかなぁ・・・ 。

2016年6月23日木曜日

久しぶりに羊蹄山麓

 きょうは久しぶりに羊蹄山麓へ行ってきた。昨年11月頃にブルドーザーが森の中を行き交うのを目にしていたので、1年前まであった森が無くなってしまったことは知っていた。これからきっと整地されるのだろうけど・・・
ここにはアカエゾマツ林ととトドマツ林があった。
 去年はショックだった。

しばらく雨が降ったので、色んなクヌギタケ属が出ているだろうとルスツの方へ行ってみたが、ことのほかキノコの出はよくなかった。途中、カメラも持たず駐車場のそばにある小さな森(散策路がある)に寄ってみた。そこで木の洞に、白いチャヒラタケが重なるように出ていた。チャヒラタケの胞子をまともに見たことがなかったのでいくつか採取した。
  羊蹄山麓を早々に引き上げ、わが家近くの防風林へ行ってみることにした。

 防風林では、先日クチキフミヅキタケが出ていたが、すでに影も形もなく
ウラベニガサやコキララタケやキララタケが出ているのみだった。あの黄色いベニヒダタケ属のきのこはと探してみると、あったあった。
 Pluteus admirabilis
or
キイロウラベニガサ Pluteus chrysophaeus
https://www.researchgate.net/figure/232886652_fig4_Figures-13-15-13-Pluteus-admirabilis-DAOM193532-14-P-admirabilis-DAOM197226

 上のきのこは、これまでベニヒダタケだろうとあまり気にも留めていなかった。それが今月の初め旭川のFさんに「何でしょう?」と写真を見せられ、「おそらくベニヒダタケでしょう」と答えたものの、後から傘表皮の菌糸構造が違い別種であることがわかった。これまでベニヒダタケと思っていたのは本当にベニヒダタケだったのかと数日前のこと防風林で探してみた。防風林で見かけていたきのこも柄が黄色く、傘表皮をのぞいてみると、ベニヒダタケではないことが分かった。

さて、家に帰ってきてからチャヒラタケの胞子をのぞいてみた。
対物レンズ40倍で見たとき胞子は球形~類球形、表面は平滑に見えたものの何だか平滑でないような気がして60倍で見ると明らかに胞子の表面は粗面だった。今年はずっとレイマーの顕微鏡カメラを使っていたが、どうも粗面の様子を撮ることが出来ない。

下は100倍対物レンズで、昔のコンデジで撮ったもの。

下は同じ対物レンズを使い、レイマーの顕微鏡カメラで撮ったもの。

 レイマーの顕微鏡カメラはリレーレンズが4.5倍なので総合倍率450倍。
一方、コンデジの方は10倍接眼レンズをリレーレンズの代わりにしているので総合倍率1000倍。どちらも縮小や画像調整は同じにし、レイマーの方はトリミングをしている。
 レイマーの顕微鏡カメラは使い始めから微細なところを映し出すことは出来ないと分かっていたけれど、撮るときに1枚1枚ファイルにファイル名を入れられるので(便利)、対物レンズを変えたとき×20、×40、×60、×100の文字をいれれば、後から何倍で撮ったかすぐに分かる。それと色収差もできているので使っていたが、粗面の様子が分からないんじゃなぁ・・・と、今日はそんなことを思っていた。

 ところで、球形~類球形で表面が粗面ということは、チャヒラタケではない。

採集したときは全体が白かった。
(吸水性があり、湿っているとき吸水した部分に条線があった)

下は縁シスチジア
 どうやら、Crepidotus applanatusのようだ。

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 ザラミノチャヒラタケCrepidotus longistriatus  S. Imai の記載が詳細ではないので何とも言えないけど・・・ザラミノチャヒラタケってCrepidotus applanatusの特徴と似ているような・・・気がする。