2017年6月9日金曜日

サケツバタケ

 M公園の一角にウッドチップの散策路がある。昨年、その散策路を歩き、フミズキタケやツバナシフミズキタケが群生しているのにも驚いたが、サケツバタケがあちこちに蹴とばされ転がっていた。
今年はどうだろうか見に行くと、相変わらずあちこちで踏みつけられていた。

きのこ嫌いの仕業だよねぇ 
何もここまでしなくたって・・・まるで敵視してるとしか思えない
 それでも、草むらに生えているのには気付かれず、ひっそりと出ているのもあった。
  
 しばらく歩くと、昨年もサケツバタケなんだろうかと思っていた きのこに出会った。サケツバタケって傘の色は小豆色っぽい色をしているが、これは黄土褐色。 これまで見かけたことのあるキサケツバタケは、もう少し綺麗な黄色をしていてスレンダーな感じだったので、キサケツバタケとするにはどうも違和感がある。
 このきのこを持ち帰り、ちょこっと検鏡してみた。
胞子は水でマウントするとこんな色

 KOHでマウントすると茶褐色に変わる
 スイスの菌類図鑑のStropharia rugosoannulata(サケツバタケ)を見てみると、どうも胞子の形状が若干違い(スイスの菌類図鑑は一回り小振りで少しプックリしている)。サケツバタケとは別種なんだろうかと日本新菌類図鑑を見てみると、サイズ的には範疇に入っている。はてさて、キサケツバタケなんだろうか・・・。

2017年6月7日水曜日

Peziza ?

数日前から腰痛で、遠出はちょっと無理
でも、近場ならと昨日隣町まで出かけてきた。

朽ちたシイタケの榾木 を見てみると、毎度ながらウラベニガサの仲間が顔を出していた。
柄は、黄色味を帯びていて、たぶんキアシベニヒダタケなんだろうと思いつつ
 いつも見かけているキアシベニヒダタケより大きく、もしかしたら別種?持ち帰ってみた。
(写真では柄の黄色味は不明瞭だけど目視では黄色味がある )

胞子、傘表皮、縁シスチジア、側シスチジアを検鏡してみると、やはりキアシベニヒダタケだった。

その他、朽ちた榾木で見かけたのはヒメアジロガサの仲間と思われるきのこ、ウラベニガサ、 ナヤノシロチャワンタケ、イタチタケ、そして、下の子嚢菌。
このきのこは初めて見た
近くに5㎜程度の2~3個の幼菌があり、上の写真の子実体は成菌だろうと思った。帰宅後検鏡してみると、やっと子嚢が出来始めてきたところで、その子嚢の中には全く胞子は出来ていなかった。
 そのまま室内で放置し、今日見てみると子嚢の数も増え、胞子も作られ始めていた。明日になったら胞子は成熟するだろうか・・・。 何となく、Pezizaではないような気がしてメルツァーでマウントしてみると、反応は鈍いもののJ(+)のようだ。
 Pezizaなんだろうか?

もしかしたら、peziza apiculataかもしれない・・・
 http://chawantake.sakura.ne.jp/data/Peziza_apiculata.html
もしそうだったら、フクロシトネタケに似た胞子なので、面白いのだけど・・・
http://www.actaforum.actafungorum.org/viewtopic.php?t=8180 

 明日以降、また見てみようと思う。

-----------6/13 追記----------------



やはり、peziza apiculataのようだ。

2017年5月4日木曜日

コキララダマシ②


先日のCoprinellusの線画を作ってみた。
図版の記載をよく読まず、線画図のみを見て、コキララダマシではないかもしれないと思ってしまった。けれど、よく読むと柄シスチジアのところで「時に先が2~3に分岐するものがある。」と書かれていて、私が見たものは、青木氏が観察したコキララダマシと同種として良いのだと思う。

 今回 Coprinellusをまともに(自分としては)調べたのは初めて。でも、あぁ・・・この種も胞子は長径と短径の他に厚さも計測するんだ・・・と、図版やスイスの菌類図鑑、そしてKees Uljeeさんの記載を見て初めて分かった。
 柄シスチジア以外は Coprinellus xanthothrixと概ね同形で、青木氏は柄のシスチジアの長さの違いからCoprinus spとしたのかな?と、そんなことをふつふつ思わされている。


 下は青木図版のコキララダマシ。




2017年4月29日土曜日

コキララダマシ

 昨日、札幌あたりのサクラの開花宣言がやっと出された。
そろそろ、自分も始動しなくっちゃなぁ・・・と、近くの防風林へ出かけてみた。
目的はコキララダマシ(青木仮称)。
 このきのこは、キララタケやコキララタケに先駆け春一番に出るきのこ。特に珍しいきのこではないが、きちんと記録を作っておきたいと思いながらすでに何年も経っていて、気になっているきのこのひとつ。

コキララタケと似ているが、単生で発生していることが多く、束生してもせいぜい2~3本程度。コキララタケやキララタケと大きく違うのは、縁シスチジアにフラスコ形(あるいはビン形)のシスチジアがある、ということだろうか。
 
青木図版(No1143)によれば、【Coprinus sp】とあるが、もしかしたら【Coprinellus xanthothrix (Romagn.) Vilgalys】ではないのかな?という気がしている。
 断片的な観察では断定することが出来ず 、やはり総合した観察を要するかな・・・。


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追記
柄シスチジアを見て、ちょっと・・・いや・・・かなり・・・ショック!
もしかしたら、コキララダマシと違うかもしれない。 


下はVeil(傘表面の鱗皮) 

下は傘表皮


2017年1月21日土曜日

クロカワの学名

ある資料を作成していて
ふとクロカワの学名の違いに「はて?」と目が留まった。

山渓の新版「日本のきのこ」 2011を見ると学名はBoletopsis leucomelaena Pers.
日本産菌類集覧2010を見てもBoletopsis leucomelaena (Pers.:Fr.) Fayod
ところが
日本産きのこ目録2016で、クロカワは Boletopsis grisea (Peck) Bondartsev & Singer
B. leucomelaenaは、ミヤマクロカワとなっている。

クロカワの学名って、どちらが正しいのだろう?






2016年10月24日月曜日

初雪

 とうとう初雪が降った。空からチラチラと静かに舞う優しい雰囲気じゃなくて、強い風に煽られるようにアラレと霙(みぞれ)が降り、その合間に一瞬「あ・・・雪だ」って感じ。そんな荒れた初雪だと、この冬はどんな冬になるのだろう。
 先日まで、結構暖かい日があったので、今年は雪虫予報が当たらないかもしれないと思っていた。けれど、雪虫が飛び始めて2~3週間で、やはり初雪となった。

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 今年は、この季節すでに見られるはずのシモフリシメジやムラサキシメジ、ムキタケなどの発生が今一つ(私がフィールドとしている地域)。
 遅れているのか、今年は発生しないのか、そんなことを思いながら3日前のこと防風林を歩いた。防風林ではヌメリスギタケが若干出ている程度だった。そんな中、多分Lepstaだろうと手にしたきのこがあった。
  撮影は翌日になり、多少乾燥してしまった。

 このきのこ、もしかしたらLepista ricekiiではないか?と思ったのだ。
でも、このきのこはL. ricekiiと胞子サイズが概ね合っているものの〔(3.6)4.1-5.1(5.8)×(2.6)2.9-3.5(4.1)μm〕臭い味とも温和、それに胞子にイボイボがなく平滑。Lepistaではないのかと何度もカバーグラスに胞子を採り検鏡してみた。
イボ状あるいは粗面でもないとなると、Clitocybeなのかな?
種にたどり着けないのもガッカリだけど、あるだろうと思っていたイボ状がないことにもガッカリ・・・。 

KOH

フロキシンB

コットンブルー



さて、どうしたものか・・・

 私は超くじ運が悪い。8月に、お気に入りの写真を送って応募する某キャンペーンがあった。景品を見るとオットマンの座り心地の良さそうな椅子が目に入った。その他の景品もあったが、オットマンの椅子目当てに、そういえば腕時計が無いし見やすそうな腕時計も一つ・・・。オットマンの椅子は2名だし腕時計も3名、当たるはずもないと思いつつ何点かの写真を送り、応募してみた。
 それが、締め切りもかなり過ぎたある日「当選しました」のメールが届いた。当たったのはオットマンの椅子ではなく、「アップルスマートウォッチ」。景品の画像を見て腕時計と思っていたのは「スマートウォッチ」だったのだ。この時「スマートウォッチって、何だ?」と、その存在を初めて知った。どうやら、スマートフォンと連動して使うものらしい。
 自慢じゃないけれど、私はガラケー。しかもメールやインターネットはPCのみなので、携帯は通話と歩数計、それと時計代わりに使用するのみ(つい最近、たまにショートメールなるものも使うようになった)。スマートウォッチは腕時計としても使えるだろうけど、どうやら私には無用の長物のような気がする。で、帰省していた娘に話し貰ってもらおうとしたら「要らない」と無下に断られてしまった。
 その「アップルスマートウォッチ」が数日前に届いた。さて、どうしたものかとまだ未開封のままになっている。