2016年4月29日金曜日

Coprinellus sp

私の住むあたりでもやっと桜が開花した。
札幌西区あたりだと5~7分くらい咲いているという。
(でも天気予報では 今日、雪マークなんだよね。ホントに降るのかな)

何となく遠出する気になれず、昨日は防風林に行ってみた。
春先に出るキララタケ似のきのこが出ているだろうと予想してのこと
やはり、出ていた。
キララタケよりも若干色は薄いもののキララタケと瓜二つという感じ。

キララタケとは何が違うのかというと、縁シスチジアが全く違っている。下は縁シスチジア。

 柄のシスチジアは他のキララタケ節のきのことほぼ同形。下は柄シスチジア。

 この柄シスチジアによく似たビン腹形のシスチジアが縁には無数に立ち並んでいる。
キララタケ節のきのこを下のサイトを見ても
 http://www.grzyby.pl/coprinus-site-Kees-Uljee/species/Coprinus.htm
類似したきのこは載っていない。

青木図版を見ると
コキララダマシ(青木仮称)の縁シスチジアは「のう状(30~150×18~50μ)で球のう(径10~30μ)と混在するが、傘ふちに近い部分には、しばしばビン形〔30~50〔或いはそれ以上〕×12~20μ(基部)6~7μ(伸長部)の菌糸がある。」と記載がある。



大きな嚢状のシスチジアは縁にあるのか?というくらい見当たらない。
側も何となくではあるけれど少ないように思う。
 下は側シスチジア

下は担子胞子


下は雲母の菌糸細胞



コキララダマシであろうか?
どうも違うような・・・気がする・・・う~ん・・・・やはり分らない。


 下のサイトは、キララタケモドキ(C. truncorum)を調べていて出会った論文。
何だか、後々役に立ちそう?な気がする。で、チョイとURLを記録
http://www.fungaldiversity.org/fdp/sfdp/15-4.pdf

2016年4月10日日曜日

シーズンを前にして思うこと

日本の菌類絶滅危惧種に少し興味を持って
日本のレッドデータ検索システムをこのところ眺めていた。
都道府県別を見ると
北海道では菌類の調査がなされていない。
きのこは神出鬼没、ある日忽然と姿を現わしたり
どこに潜んでいるのか分からない・・・、調査の難しさは素人でも分かる。
では他府県でも調査がなされていないのかというと、そうでもなくて菌類にもちゃんと取り組んでいる自治体がある。取り組もうとする自治体と取り組まない自治体では何が違うのだろうとふと思ってしまう。
 
それはさておき、環境省がリストアップしている種は下記URLの20-24ページで公開されている。
 https://www.env.go.jp/press/files/jp/20567.pdf

これは見たことがあるよなんて種も中にはあるけど、私は殆ど見たこともなければ、そんな種名のきのこがあったのかなんて思いながらそのリストを見ていた。

数年前、羊蹄山麓で Dendrocollybiaを見つけたことがあった(HPのトップ写真)。
DNAを調べてくださるといった人がいて標本を送ったものの、そのままなしのつぶてになり
その後時期になるとホストのベニタケ属 を含め毎年探しに出かけたりしていたが、その森も昨年丸裸(パークゴルフ場増設のため?)に伐採されてしまった。北海道に Dendrocollybiaがあったという事実を残せず、標本を科博に送っていれば良かったと自分の手はずの悪さを後悔したりもした。
 
今年は、どんなきのこ達に出会うだろう。楽しみであるとともに、事実をどれだけ残せるだろうか、なんて少し緊張もしている。