2016年7月9日土曜日

キイロウラベニガサ

先日、防風林で採取したのはキイロウラベニガサなんだろうな・・・と思いつつ
検鏡してみた。
まだ計測はしていないもののなんだかちょっと首を傾げている。


 キイロウラベニガサによく似たきのこに、 Pluteus admirabilisがあり、
更に Pluteus chrysophlebiusなんていうのがある。
http://www.mushroomexpert.com/pluteus_chrysophlebius.html
 
「北海道産ハラタケ類の分類学的研究」にキイロベニヒダタケが載っていて、そこにP. chrysophlebiusの傘表皮は無色とあるが、比較はそのP. chrysophlebiusとキアシベニヒダタケのみでPluteus admirabilisには触れられていない。

キイロベニヒダタケは黄褐色~淡褐色の色素を含むと書かれている。しかし乾いてくると黄色の色素は退色したり、組織をばらすために、カバーカラスの上を擦るとすぐに退色してしまう。

さて、縁シスチジアや側シスチジアは同じ形が揃っているわけでなく、
果たして、キイロウラベニガサの範疇に入るのかな?
縁シスチジアや傘シスチジアにはしばしば イボのような突起や稀に指状の突起も見られるので
P. admirabiliではないのかな・・・という気もするのだけど・・・。

先日、旭川のFさんから預かった標本は(子実体の外見は上の写真とよく似ている)
これまた、側シスチジアの形状が違っている(傘シスチジアは有色)。

旭川のFさんから預かった標本の側シスチジア

と、この数日このキノコにちょっと惑わされている。

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チョイメモ
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4329323/ 
 http://www.fs.fed.us/nrs/pubs/jrnl/2014/nrs_2014_menolli_001.pdf
http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2010/00000112/00000001/art00017?crawler=true
https://www2.clarku.edu/faculty/dhibbett/Reprints%20PDFs/PDFs_2014/justo-et-al-2014-pluteus.pdf